2000 天皇賞(秋)(G1) テイエムオペラオー 快勝 国内無敵 [02:06]
秋は京都大賞典から復帰。極端なスローペースで上がりの競馬になるも、59kgを背負いながら鞭を使わず3F33.3の豪脚を繰り出し懸命に食い下がるナリタトップロード以下を完封、天皇賞(秋)へ駒を進めた。 ここでは外枠の不利もさることながら、同レースは1番人気が12連敗中というジンクスがあり、有力馬が凡走していただけに、「何が起こるかわからないのが秋の天皇賞」という雰囲気が漂っていた。また、他にも当時の和田竜二騎手が東京競馬場での勝利経験が無かったことなど不安材料などもあった。そのため、春以降2倍を切っていた単勝オッズが2.4倍となった。しかし、レースではスタート後の1コーナーで内に切れ込み加害馬となりながらも直線鮮やかに抜け出し勝利した。これにより、12年ぶりの秋の天皇賞1番人気の勝利であり、史上初の中央4競馬場GI制覇達成した。 一流馬にはリーディング上位の騎手を騎乗させるという傾向の強い現代競馬だが、テイエムオペラオーに出会うまでGIを勝ったことのない岩元厩舎に所属していた当時若手騎手だった和田が、引退までの全レースの手綱を取り続けた。菊花賞の敗北に激怒した竹園正繼オーナーが岩元調教師に鞍上変更を迫った時でも、岩元師は和田を降ろすことをせず、「どうしてもと言うなら、転厩していただくしかありません」と説得した。テイエムオペラオーの引退式で和田は「オペラオーにはたくさんの物を貰ったが、あの馬には何も返せなかった。これからは一流の騎手になって、オペラオーに認められるようになりたい」と話し、更なる上昇を愛馬に誓った。 ジンクスに強い馬であった。2000年天皇賞(秋)での勝利によって、1988年のオグリキャップ以来続いていた同レースでの1番人気の連敗記録を12で止め、また、2000年ジャパンカップでの勝利によって、1986年の ...
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2000 ジャパンカップ(G1) テイエムオペラオー vs メイショウドトウ [02:41]
1番人気に推されたが、単勝オッズは打って変って当時の支持率レコードとなる1.5倍。1つ下の世代を代表する4頭(2冠馬エアシャカール、日本ダービー馬アグネスフライト、NHKマイルカップ馬イーグルカフェ、オークス馬シルクプリマドンナ)との対決も注目された。スローペースで進むレース展開で周囲を塞がれ、瞬発力勝負の不利な展開に置かれるも、最後にはファンタスティックライトを寄せ付けず、メイショウドトウの猛追も退けて勝利し、デットーリ騎手が入線後ハイタッチを求めて歩み寄るという珍しいシーンが見られた。 河村清明はテイエムオペラオーが2000年に8戦8勝の成績を挙げた際、『本来であれば、『どこまで勝ち続けるのか』といった期待がファンに醸成されるはずなのに、そういった気配は感じられ(なかった)」と分析し、「テイエムオペラオーには人気がなかった」と評している。その理由について河村は、メイショウドトウ、ナリタトップロードらと繰り広げた「毎度毎度お決まりのような」「激しさの足りない」「どれもが似たような印象」のレース内容に「ファンはため息さえ禁じ得ない様子だった」とし、そのためテイエムオペラオーについて「本当に強いのかと、ファンは信じることができなかったのだ」と述べている。吉田均も、テイエムオペラオーが勝ったレースの2着馬が「つねにメイショウドトウ、ほかでもナリタトップロードとかラスカルスズカしかいない」ことでテイエムオペラオーが地味な、スター性のない馬になってしまっていると述べている。野平祐二はテイエムオペラオーがスターホースの割に地味で派手さがないのは毛色のせいだと述べている。
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2001 宝塚記念(G1) メイショウドトウ 悲願叶う テイエムオペラオー強襲 [02:28]
宝塚記念ではテイエムオペラオーに新記録のGI8勝という大記録がかかったレースであった。ここまでGI5戦連続ですべてテイエムオペラオーの2着と、陣営にとっては非常に悔しいレースが続いていた。また、そのほとんどのGIで手綱を取った鞍上の安田康彦は、その責任を重く感じていて、次の宝塚記念でテイエムオペラオーに負けたらメイショウドトウからの降板を申し出るつもりだった。 レースでは今までと違い、早めに先頭に立って押し切る奇襲にでる。一方のテイエムオペラオーは馬群に包まれややもたつき、直線で早めに抜け出したメイショウドトウに迫る。しかし、セーフティリードを保ったメイショウドトウはそのまま押し切り、ついに初のGIの栄冠を手にするとともに、ようやくテイエムオペラオーに先着した。このGI勝利は、管理した安田伊佐夫だけでなく、馬主の松本好雄にとっても初のGI勝利となった。 もともと筋肉質の馬体でスピードがあった馬である。先行策から馬群を抜け出して押し切る戦法を主とし、ライバルであるテイエムオペラオーを抑えて優勝した2001年の宝塚記念も先行策であったが、中段からの競馬や逃げて好走しているレースもある。成績面から見ると、2000年のメトロポリタンステークス1着から2001年の宝塚記念1着までオープンクラスで10連続連対(重賞に限ると9連続連対)をしており、この期間に敗れた相手はテイエムオペラオーのみであった。テイエムオペラオーに9戦7敗と惜敗続きであるという見方をされて評価されていない部分があるが、GI競走や重賞競走での連対率が高く、成績面から見れば安定した走りをする馬であった。
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2000 有馬記念(G1) テイエムオペラオー 中長距離G1完全制覇 [02:41]
有馬記念では、他馬のマークに遭い、ホットシークレットが出遅れたこともあって進路を塞がれてしまい、直線に入っても後方11番手に置かれたままであった。フジテレビで実況をしていた堺アナウンサーも「テイエムは来ないのか!?」と実況するほど絶望的な状況だったが、坂を下り終えた辺りで馬群がばらけると、馬群の中団後方からそれを割くように末脚を繰り出し、ゴール前でメイショウドトウをハナ差捉えて勝利を辛くも収めた。なお、この苦戦を間近で観戦していた竹園オーナーは「馬も騎手も、涙が出るくらい可哀想でした」とコメントしている。 なお、有馬記念当日の朝に、他馬が暴れているのを見て興奮したテイエムオペラオーが顔面を壁に強打してしまい、顔面が腫れ鼻血を出していたため、岩元師は出走させるか否かの難しい判断を迫られたという。 これにより重賞8連勝、GI5連勝を達成し、年間無敗で2000年を終えた。天皇賞に以前の優勝馬が出走できる制度(勝ち抜け制度の廃止)になって以降、古馬中長距離路線のGI競走5戦(天皇賞(春)、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念)を完全制覇したのはテイエムオペラオーのみである。また、この年からスタートした秋季GI3競走(天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念)を同一年で完全制覇した馬への特別報奨金1億円(当時。現在は内国産馬2億円、外国産馬1億円)も獲得し、JRA賞ではテンポイント、シンボリルドルフ以来3頭目となる満票で年度代表馬及び最優秀4歳以上牡馬に選ばれた。 2000年の宝塚記念から2001年の宝塚記念まで、芝中長距離路線のGIレースでテイエムオペラオーとメイショウドトウのワンツーが6度連続で続き、2001年の天皇賞(秋)と有馬記念でもテイエムオペラオーとメイショウドトウが隣同士の着順に入線している。この中 ...
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2001 天皇賞(春)(G1) テイエムオペラー 2連覇 メイショウドトウ2着 [03:34]
通例なら十分種牡馬入りする可能性の高い好成績だが、翌2001年も現役で走ることになった。各方面からは、「国内には敵う馬がいなくなったのだから、テイエムオペラオーの海外遠征を見てみたい」という声もあったが、陣営は国内専念のローテーションを選択した。 2001年天皇賞(春)主戦の和田が1月に落馬し鎖骨を骨折した為産経大阪杯での始動となった。だが、レース前の追い切りは悪く、不安材料はあったが、ファンはそれでも勝てると単勝1.3倍の圧倒的1番人気に支持した。しかし、後藤浩輝騎手騎乗のアドマイヤボスの執拗なマークに遭って直線では伸びを欠きトーホウドリームの4着に敗れ、昨年からの連勝がいきなりストップしてしまう。しかし、次走の天皇賞(春)では4コーナーから鞭が入りながらも勝利を収め、メジロマックイーン以来となる春の天皇賞連覇を達成した。勝ち抜け制度撤廃後、天皇賞を春→秋→春と3連勝したのはテイエムオペラオーのみである。また、GI7勝はシンボリルドルフ以来であった。さらに、次走ではそれを超えるのGI8勝にも期待がかかることとなった。 近年の高速馬場化やレース体系の短距離化の進む日本競馬界においてはあまり好まれない欧州型の血統である。一流馬としての高い瞬発力やスピードも兼ね備えていたものの、豊富なスタミナと長く使える脚、パワーによって実現される、競り合った時の勝負強さや道悪に対する強さが身上である。また、先行・差しの戦法を用いるなど比較的幅の広い位置取り選択してレースをしていた為、テイエムオペラオーの脚質を自在と判断する者も多く、器用な馬でもあった。 野平祐二は、テイエムオペラオーの特徴は故障を心配するほどに「いつも真面目に走っている」点にあるとし、「あれだけレースに行ってしっかり走るという馬はほとんど出て ...
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